Xamppを複数インストールしてバージョン違いのPHP環境をつくろう
※Xamppを使ったことがある方が対象です
ローカルの開発環境で、1台のPCに複数のバージョンのphpがあったら便利ですね。
たとえば、直接手を加えられないような修正依頼があった場合、自分のローカル環境にいったん落としてから作業すると思います。でも、お客様のサーバーがphp5系で、手元のpcはphp8系・・・。言わずもがな作業になりませんね。
今ならPHP7.2、PHP7.4系、PHP8.1系をローカルで切り替えて使えたら、とても便利ですね。
今となっては手段はいろいろあるのですが、ここではいちばんお手軽?と思われる方法、Xamppを複数インストールして使うことで、実現したいと思います。
少し面倒ですが、お付き合いください。
複数のxamppを一つのPCにインストールする
xamppをダウンロードする
- xamppサイトトップページから、「ダウンロード(その他のバージョン…)」ボタンをクリックする
- さらに「More Downloads」ボタンをクリックする
- 使用するPCの「OS」フォルダをクリックする
- 目的の「PHPバージョン」フォルダをクリックする
- 「ポータブル版のZIP」をクリックする
ポータブル版のXAMPPを解凍し個別にファイル名を付けて設置
解凍したファイルは、デフォルトでは「c:/xampp/」フォルダにインストールされるための各種設定とパスが記述されています。
フォルダ名「xampp」のままだと、フォルダ名が重複してしまいますので改名します。
例えば、バージョン7.4なら「Xampp74」、バージョン8.1なら「Xampp81」という具合です。
これらの改名したフォルダを、任意の場所にコピーして設置します。
例えば、Cフォルダ直下ならば、パスはそれぞれ「C:/xampp74/」「C:/xampp82/」となります。
それぞれの設定ファイルを書き換える
「C:/xampp74/」にインストールしたフォルダは、下記の設定ファイルの「/xampp/」を「/xampp74/」に、「\xampp\」を「\xampp74\」に書き換えます。
「¥xampp¥」と円記号で表記されている部分は「¥xampp74¥」に書き換えます。
同様に「C:/xampp81/」にインストールしたフォルダは、それぞれ「/xampp81/」、「¥xampp81¥」に書き換えます。
- C:\xampp74\MercuryMail\MERCURY.INI
- C:\xampp74\mysql\bin\my.ini
- C:\xampp74\mysql\data\my.ini
- C:\xampp74\php\php.ini
- C:\xampp74\apache\conf\httpd.conf
- C:\xampp74\apache\conf\extra\httpd-xampp.conf
- C:\xampp74\apache\conf\extra\httpd-ssl.conf
- C:\xampp74\apache\conf\extra\httpd-multilang-errordoc.conf
- C:\xampp74\apache\conf\extra\httpd-manual.conf
- C:\xampp74\apache\conf\extra\httpd-dav.conf
- C:\xampp74\apache\conf\extra\httpd-autoindex.conf
- C:\xampp74\apache\conf\extra\httpd-vhosts.conf
xamppを起動しておかしいと思ったら、設定ファイルを見直す
このままではエラーが出て動作しない可能性が高いです。
バージョンによってファイルが変更・追加されている場合もあります。それと、もともと通常インストールされている方は、バージョンの競合が起きる可能性もあります。
一度設定が完了すれば、あとは快適なコーディング環境が待っています!
エディターの検索機能を使って、文字列変更の見落としがあったら潰していきましょう!
ポータブル版はレジストリに影響しないため多少は安心ですが、運用の際は自己責任でお願いいたします。